~しじまを奏でる~

人間の可聴域は20Hz~20KHzである。 そしてスーパーツイーターとは主に可聴域以上の帯域を受け持つスピーカーである。
そのような装置が必要なのか?そもそも聞こえない音、 すなわち超音波を発生させて意味があるのか?という疑問が浮かび上がる。
人は見えないものや聞こえないものをあまり信じない傾向にある。
しかし馬からは馬が生まれ、小川は上流から下流に流れ、春には花が咲くように見えないものの中にも秩序や真理が存在する。
音もそのようなものでただ人間が音として認識出来ないだけであり脳や体は高周波を感じ取っているのである。
厳密にいうと「音」とは可聴範囲を指す言葉だが高周波を体感出来るという事実
そこに音は存在しているのです。

たとえば森林の音環境などは100KHz以上の高周波が濃密にあり
音として感知できないが脳には大きな影響を及ぼしているという研究もあるほどなので
高周波は無意識の次元で重要な体験なのである。

ではスーパーツイーターというオーディオシステムでの体験となるといかがだろうか?
私の体験から語るのならばそれは「気配」である。人の存在する場所は必ず気配を感じる。
しんとした空間から楽器が立ち上がる、気配の再生、この空間の演出こそが、この潤いこそが鮮度の高い質感を描き
高音から低音まで音場感豊かな再現を可能にさせる。 まさにしじまを奏でるのです。

2014/4 記